ワイン
徐々に変化する風味の妙は一期一会
「いちえ 2022」
内容量 750ml
アルコール分 10%
グルナッシュ 100%
日本ワイン

味わい

色調は澄んだ赤色。いちごやラズベリー、ドライハーブの香り。抜栓後、時間が経過するにつれベリーやマスカットの味わいと酸味、タンニンのバランスが良くなり、味わいもより深いものに変化します。余韻は短いですが、さっぱりとした中に複雑さのあるワインに仕上がりました。

醸造法

葡萄をステンレスタンクに入れ2週間マセラシオン。2日間ピジャージュののち取り出して搾汁。樽発酵・熟成。澄剤・フィルター不使用。亜硫酸(二酸化硫黄)完全無添加。
※マセラシオン=ぶどうを漬け込んでワインを醸造すること。 ※ピジャージュ=ワインの醸造工程で、発酵中にタンクの中で足踏みし、果皮を多く液体と触れさせること。

ぶどうのこと

ぶどうの産地、倉敷市船穂町で有機農法で育てたグルナッシュを使用しています。2022年は天候に恵まれ葡萄の状態が非常によく、これまでで一番多く収穫することができ、GRAPE SHIP初の赤ワインの仕込みを行なうことができました。収穫キロ数はほかの品種と比べて少ないですが、旨味がぎゅっと詰まったとても美味しいワインに仕上がりました。

名前のこと

グルナッシュは葡萄として非常に淡く色づきに差があり、毎年同じワインが造れません。人との出会いもワインとの出会いも「一期一会」。数がとても少ないこのワインとの出会いはまさに一期一会なのではないかと思います。手に取ってくださった方との出会いを大切にしていきたい。そんな想いでこの名前を付けました。非常にくだけさせた表現です。

ワインラベルのこと

今回のラベルは、妻によるデザインです。プレス機の上から見た潰す前の葡萄や、それをギュッと搾った果汁が、瓶の中に入っている様子をイメージしています。宝石のようにキラキラとした葡萄は、今にも弾けそうな丸々とした粒や、水分がいい具合に抜けて凝縮した粒など、大きなものから小さなものまで、様々な粒が重なっています。このプレス機に収穫した葡萄が入った姿が本当に綺麗で、見ているとこれからこの葡萄がどんなワインになるのか、とてもワクワクしてきます。多様な葡萄の粒、そのひと粒ひと粒から生まれる「GRAPE SHIP」のワインを、ラベルからも感じてもらえたらと、妻が手で線を描き、イラストにしたためました。色はグルナッシュを絞った後の皮で染めました。