活動
アートスペース油亀との
コラボプロジェクト
「果実の灰でうつわを作る」
アートスペース油亀の柏戸さんとの出会いは 2016 年。油亀の特別プロジェクト「果実の灰でうつわを作る」の前身となった「桃灰作器」に、私の妻が遊びにでかけたのがきっかけでした。桃の灰から生まれた作品が、一堂に会している様を目の当たりした彼女は、自分たちが栽培するぶどうの灰からも、うつわが作れるものなのかと、興味津々で展覧会を満喫。これがきっかけとなり、柏戸さんは折に触れて農園に来てくれるようになりました。剪定作業を体験、切りおとした枝を燃やす場に立ち会い、その灰を持ち帰り、全国の陶芸家の方々に届けるようになったのです。
それから時を経て 2019 年の夏。私達の育てたマスカット・オブ・アレキサンドリアの木々の灰。そこから生まれたうつわがついにお披露目される機会がやってきました。冒頭でも名前がでた「果実の灰でうつわをつくる」です。この展覧会にあわせて、私達が初めて手掛けたオリジナルワイン「M」も販売。普段、ワインを呑まない方が「M」を手にして帰途につく。自宅で呑んで美味しかったと感想をくれる。また油亀にワインを求めに来てくれる。そのことを柏戸さんから聞いたときの喜びといったら!また、私達が育てたマスカット・オブ・アレキサンドリアの灰から生まれたうつわを、初めて目のあたりにしたときの感動はひとしお。何より、油亀を訪れる人たちの楽しそうな眼差しは今でも胸にやきついてはなれません。
2020 年の夏には、再び「M」を油亀で紹介してもらいました。この時、柏戸さんは灰をガラス作家の白神典大さんに届けて油亀限定のワイングラスも制作。マスカット・オブ・アレキサンドリアから生まれたワインと、その木々の灰から生まれたワイングラスという組み合わせは、大変な注目を浴びました。
今後も、灰を油亀に託していけたらと思います。本来なら廃棄してしまうこの灰から、唯一無二のうつわが生まれる様を見届けたいと願ってやみません。